ハイステ最強の場所に悔し涙を流す

 

心に折り合いがつかず、本当に納得がいかないので、このどうしようもない気持ちをブログにします。

ひねくれた素人の感想。とてもネタバレ。

 

ハイステ観劇してきた。悔しすぎて終盤ずっと泣いてた。

ハイステの存在はハイステが始まった時から知ってはいたが、今回友人に誘われての初観劇。なぜ観劇に至ったかというと、最推しの白鳥沢学園3年1組瀬見英太くんが出演するから。

ハイキュー連載開始以来「ハイキューはストーリーが面白くて好き」という推しの定まってなかったわたしが、瀬見英太くんの登場で「この人のグッズを買って、この人を応援したい。ストーリーが面白くて、しかもこの人が出ているハイキューがとても好き」となった。

 

白鳥沢の中で誰もが知ってるキャラといえば、牛島くん、天童くんだと思う。次点で白布くん(異論は認める)瀬見英太くんは漫画でとてもとても活躍するキャラクターとはいえないし、見せ場も少ない。なんなら後輩に正セッターのポジションを取られたかわいそうな役でもある。

でもそんな瀬見英太くんにだってファンはいる。

あまり活躍しないということは、漫画に描かれていない部分をオタクが勝手に深読みして作り上げた人物像があるということも否めないけれど、瀬見英太くんは、努力家でしっかり者でたくさんの魅力がある人間だ。

そもそも、白布くんに正セッターの座を[取られた]ということは、それ以前は英太くんが強豪白鳥沢学園バレー部の正セッターだったわけだ。ほかの部員にも中学の頃から有名だった等言われているように、とても優れたセッターであったことが見える。

このブログで述べたいのは「瀬見英太くんの素敵なところ」ではないのでこれ以上は割愛するが、本当に素敵な人間なので、みんな英太くんに注目して読み返して。

 

それで本題。《ハイパープロジェクション演劇 ハイキュー‼︎ ''最高の場所''》を観劇して、あまりにも悔しくて泣いた。

はじめてのハイステで、前情報も何もなしに観劇したことで、めっちゃ踊ることにびっくりしたし、めっちゃ動くことにもびっくりしたし、入り乱れ打ち乱れみたいな状態にもびっくりした。ラップにはクソほど笑った。

前半の青城戦では「はぁ〜なるほど?こういう感じなのね。楽しそうだしリズミカルで観やすい感じだな〜」とあっけにとられながらハイステの雰囲気に慣れながら観ていた。

休憩が終わった後の白鳥沢戦。メンバー紹介のシーンでまず思ったことが「キャストの質が良すぎる」エッッメッチャカッコイイ……

キャストの方々のビジュアルや動きがすごく良いなって思ったからこそ、気になるところも多々あるなと感じた。これが本題の本題。楽しい舞台だったけれど、瀬見くん推しのオタク的に納得がいかないことが多すぎて、本当に悔しかった。

その1つが、白布くんが瀬見くんから正セッターを勝ち取った理由が『忠誠心の強さ』って。納得がいかない。白布くんが牛島くんのシンプルな強さに憧れて、牛島くんを誇示したいという気持ちを持ってるのは確かだし、それを忠誠心と表すことができるのもわかる。わかるけど、瀬見くんよりもエースに対しての忠誠心が勝っているからという言い方は納得がいかない。忠誠心って…違くない?  そうじゃなくない?

原作における瀬見くんの大きな出番は2回あるピンチサーバー。特に2回目、第5セット中盤過ぎのピンチサーブで「これだけは自由」とサービスエースを取るシーン。瀬見くんは自分の方が自己誇示力は強いし、自分よりも白布くんの方がシンプルな強さを立てる白鳥沢というのチームのセッターにふさわしいと理解していても、自分のバレーを変える気は無い。だから自分のバレーが出せるサーブだけは自由と表現したのだと思う。

ハイステでは、白鳥沢の正セッターの選出基準を『忠誠心』と置いたことで、自分の力を誇示したいという気持ちの違いも、シンプルな強さに対するセットアップの違いも表現しなかった。だから、2回目の試合終盤の瀬見くんのサービスエースのシーンをカットしたのかなと思った。もちろん時間配分の関係や脚本家的には必要なかったと思ったとか、本当の理由はわからないけれど、瀬見くんを応援している身としては、このカットがどうしても納得できなくて、一体全体どうしてカットなんてしやがったのだろうと恨んだ。悔しい。

 

以上、大きな見せ場のシーン2つがカットされた瀬見くんは、後半100分のうち80分くらいはベンチにいたと思う。いや、本当に。ほぼほぼベンチを観てる自分がいて泣きそうになった。ベンチでの瀬見くんは、コートの中に応援の声をかけたり、試合をじっと眺めていたり、ベンチに戻ってきたスタメンを笑顔で迎えたり労ったり喋ったり……きっと瀬見くんって試合でこういう感じになるのだろうなという、ああわかるな…という素敵な瀬見くんだった。感動した。

だがしかし。

瀬見くんが監督のご機嫌をとる必要ってある?????

A.ない。

試合中に監督に声をかけて監督の指示を聞いてメンバーに伝えていた瀬見くんをよく見かけたのだけれど、まあそれはわかる。監督以外の大人がいないしね。瀬見くんも(舞台の)試合中、手持ち無沙汰になっちゃうしね。

でも瀬見くんが、日向のポテンシャルとか行動に怒ってる監督をなだめる必要なんてない。謝る必要なんて、ないのに。(瀬見くんの話から逸れてしまうのだけれど、相手の学校の部員に「ころすぞ」と言ってしまう監督は流石に今の世情的に少しどうかと思う)

 

瀬見くんは応援係でも、ベンチの盛り上げ役でも、監督のご機嫌取り係でもなくって、れっきとした選手だ!!!!!!

 

結局瀬見くんのバレーは入り乱れて打ち乱れ〜みたいな勢いのあるシーンでしか観られなかった。たしかに?原作では?数コマですけど?悔しい。

 

メインが烏野で、日向で、影山で、っていうのは重々承知している。ただ、瀬見くん推しとしてだけではなく、白鳥沢学園推しのオタクには、流れ作業の脚本のように感じてしまった。ハイステ初見なので、もしかして他の試合もこんなもんなのかもしれない。けれど、個々の活躍にスポットがあまり当たらないぼんやりとした、ただよく動くな〜みたいな感想になってしまった。悔しい。

白布くんがどうして『忠誠心』を抱いたのか。天童くんが今のプレースタイルになったのはどうしてなのか。川西くんの活躍も、五色くんのキレキレストレートも、大平くんの安心感も、山形くんのフォロー上手なところも、ほかにももっともっとたくさん観たいものはたくさんあった。こんなに素敵なキャストが揃ってるのだから、観せてほしかった。

 

 

本当に惜しくて、悔しくて、思わず泣いてしまったけれど、ミスした選手の背中を叩いて励ます姿も、ポイントを決めた選手を褒める姿も、牛島くんや天童くんのコールを力強くする姿も、負けて落ち込んでる後輩たちの肩を叩く姿も、頭をポンポンと叩いて慰めたりする姿も、どれもこれも全部ずっと素敵な瀬見くんだった。瀬良祐介くんの演じる瀬見くんが大好きだと思えた。瀬良くんが、こんな端役だしどうせ…とか思わないかとても心配になった。見せ場が全然なくても、セリフが少なくても、ベンチでの小さな演技ばかりでも、それでも応援したいと思っている人はここにいるよって伝えたい。(手紙を書いた)

 

脚本には納得のいかない部分ばかりだけど、キャストの皆さんが怪我なく千秋楽を迎えることは祈ってる。

 

本当に悔しいから、とにかくみんな瀬見くんのこと見てね!!!!!!!!!!